羽毛布団Q&A

毎日の心地よい眠りの為に布団選びはとても重要ですね。羽毛布団を選ぶ時に気になる事、お手入れ方法などをまとめました。

  • 羽毛布団の基礎知識
  • 羽毛布団の選び方
  • 羽毛布団の手入れ
  • 満足のいく羽毛布団を見つけていただくために、羽毛布団についての基礎知識をご紹介いたします。

    気持ちよく眠れる寝具の条件とは?

    機能性から見た、気持ちよく眠れる寝具の条件

    ・保温性・・・睡眠中は、昼間の安静時に比較して20%程度代謝量が減少します。また、体内の熱の産出量や体温を調節する機能も低下します。そのため身体から出る熱の流出をできるだけ防止して、寝床内の温かさを保つよう、保温性が必要です。

    ・吸湿・透湿・放湿・・・人は、睡眠中、体温を調節するために約コップ一杯もの汗をかきます。そのため寝床内の湿度が高くならないよう、体の汗を吸湿・透湿・放湿する機能が必要です、一般的に寝床内の温度は32~34℃、湿度は45~55%が最適と言われています。

    ・寝返りが楽にできる軽さとクッション性・・・寝返りとは、一定の寝姿勢による体への圧迫から血行不良を防ぎ、筋肉疲労を防止するための現象です。そのため、掛け布団は軽く、フィット性や柔らかさが必要であり、敷布団は適正な寝姿勢を保つ適度な固さとクッション性が必要です。

    生活面から見た、使いやすく便利な寝具の条件

    ・日干しの必要が少なく、毎日の取り扱いが楽であること
    ・収納性がよく、少ない枚数でオールシーズン過ごせること
    ・打ち直し等の手間がなるべく省けること
    ・洗濯可能なこと

    羽毛布団の特性

    羽毛布団は次のような特徴を備えています。

    羽毛布団

    ふっくらあったか保湿性・・・たっぷりと空気を包み込み暖かさを逃がしにくい。
    ふんわり軽い・・・羽毛布団は非常に軽いため、循環器系や呼吸器系に過度の負担をかけません。
    いつも爽やかな吸湿性と放湿性・・・蒸れたり、ジメジメした感じがなく、非常に吸湿性と放湿性に優れています。
    お手入れが楽ちん・・・綿ふとんのように頻繁に日干しする必要がありません。
    耐久性も高い・・・羽毛は長期間使用しても綿や羊毛のように、へたったりフェルト化しにくい素材です。

    他の素材との性能比較

    下記の表は理想的な寝具の条件において、羽毛、木綿わた、化繊わた、羊毛を比較したものです。
    全ての条件において、羽毛布団は理想的な寝具であることがわかります。

    温かいこと 軽いこと 吸水性に優れている 放出性に優れている 圧縮回復性がある ふくらみがある
    羽毛
    木綿わた
    化繊わた
    羊毛

    羽毛布団と羽根布団の違い

    羽毛布団

    鳥の顔の下、胸からお腹にかけての部分のタンポポの綿毛のような毛がダウンと呼ばれています。このダウンを50%以上使った布団が羽毛布団と呼ばれています。

    羽根布団

    鳥の羽(軸のついた部分)、フェザーを50%以上使った布団です。羽根布団では小さな羽根のスモールフェザーが主に使われています。

  • 羽毛布団にはさまざまな品質のものがあり、品質によって大きく値段も異なってきます。納得のいく羽毛布団に出会うために必要な知識をご紹介します。

    羽毛製品の「推奨ラベル」とは?

    一定の品質水準に合格している製品であることを証です。

    「ニューゴールド」「エクセルゴールド」「ロイヤルゴールド」「プレミアムゴールド」の順に要件を満たす羽毛の品質(ダウンパワー)が高くなります。
    ダウンパワーとは、羽毛原料1gにあたりに、布団の内部と同じ位の圧力をかけた時のふくらみの体積を測定し表したものです。数値が大きいほど大きくふくらむことを表し、高品質な羽毛となります。

    羽毛布団の品質表示とは?

    家庭用品品質表示法(繊維製品品質表示規定)により次のように定められています。

    羽毛ふとんの品質基準(ゴールドラベル)

    ラベル区分 ダウンパワー ダウンの混率
    プレミアム 440dp以上 93%以上
    ロイヤル 400dp以上 90パーセント以上
    エクセル 350dp以上 80%以上
    ニュー 300dp以上 50%以上
    清浄度 500mm以上
    酸素計数 48mg以下

    ダウンウエアの品質基準

    検査項目 品質基準
    組成混合率 表示ダウン率は50%以上
    清浄度 500mm以上
    酸素計数 4.8mg以下
    油脂分率 1.0%以下

    また、このほかのサイズや羽毛量などを表示してあるのが一般的です。
    ・側生地
    表地・裏地の組成割合を表示すること
    例:表地/綿100%、裏地/ポリエステル80% 綿20%
    ・詰め物
    羽毛の組成割合を表示すること
    例:ダウン90%、フェザー10%

    ダウンパワーってなに?

    羽毛のふくらみを数値化したものです。

    ふとんの中と同程度の圧力をかけたときの、羽毛の1gあたりの体積がダウンパワーの数値です。
    数値が大きいほど高良質な羽毛となります。
    羽毛は空気を含んで大きくふくらむほどに、高い保温性を発揮します。
    ふとんに充填する羽毛の重さはほぼ一定なので、高品質な布団ほど大きく膨らみます。

    羽毛の1gあたりの体積ダウンパワー図

    仕立て方でどのように違いがでるの?

    羽毛布団は、キルト(仕立て方)によっても保温力が異なります。

    羽毛布団は、キルト(仕立て方)によっても異なり、平キルトよりも立体キルト、特殊キルトの方が価格は高くなります。

    • 平キルト

      表生地と裏生地をそのまま縫い合わせています。
      普及しはじめた当初のふとんや肌掛けふとんに採用されています。
      縫っている部分に羽毛が入らないので、掛け布団にした場合縫い目のところは熱を逃がしてしまいがちで保温性に掛ける面があります。

      平キルト
    • 立体キルト

      表生地と裏生地の間にマチ布を入れて箱型にし、その中に羽毛を充填していきます。
      羽毛が入っていない部分がないため温かく、ふくらみも出ます。

      立体キルト
    • ツインキルト

      平キルト

      表地と裏生地の間に別の部材で部屋を作ったり、マチ布の形状を工夫するなどして保湿力をアップするキルトです。

  • 大切な羽毛布団を長く愛用していただくために必要な知識をご紹介します。

    羽毛布団の普段のお手入れは?

    頻繁に干す必要はありませんがなるべく乾燥した状態を保つように心がけましょう。

    羽毛布団は吸湿性・放湿性に優れているため、綿布団のように頻繁に日に干す必要はありませんがなるべく乾燥した状態を保つように心がけましょう。
    干す場合は日干し、または風通しのよい日陰で1~2時間ほど干せば十分です。

    日干しの効果

    日に干すと殺菌効果も手伝って衛生的です。ただし側生地の色あせを防ぐため、カバーをかけたまま干しましょう。布団叩きは羽毛を傷つけるのでやめましょう。

    ふとん乾燥機

    ふとん乾燥機は、高温の温風でふとんの内部を乾燥させ、湿気を取り除くことができます。ダニや雑菌を死滅させるなどの効果も得られます。ふとん乾燥機による乾燥の場合あまり高温になり過ぎないように注意しましょう。温度調節機能のない布団乾燥機の場合は、乾燥袋と羽毛布団の間に毛布やタオルケットなどを1枚挟むといいでしょう。

    ウォッシャブル製品

    ウォッシャブル製品は、家庭用の洗濯機で洗うことができます。その際は、洗濯ネットの使用をオススメします。洗濯の際は布団に付いている品質表示に従って行ってください。乾燥には、通常の洗濯物よりも時間がかかりますので、完全に乾くまでよく干してください。

    羽毛布団イメージ

    ・クリーニングはどのようにしたら良いでしょうか?

    2~3年に1度のクリーニングが目安です。

    羽毛布団
    カバーやシーツをまめに交換して使用すれば、頻繁にクリーニングする必要はありません。2~3年に一度のクリーニングが目安です。

    クリーニング方法と効果
    羽毛製品のクリーニングには「水洗い」「ドライ」などの方法があります。どちらの方法にもメリットとデメリットがあり、トラブル発生の原因となることがありますので、信頼のおけるクリーニング店にご相談することをお勧めいたします。

      水洗い ドライ(石油系)
    可能な側生地 綿、ナイロン、ポリエステル、ポリエステルと綿の混紡など ほとんどすべての側生地
    メリット 充填されている羽毛の汚れもよく落ち、ふくらみも回復。ダニの糞や死骸は多量の水で洗うことにより流れ落ちる。 側生地を痛めることが少なく、側生地の色落ち、収縮がほとんどない。
    デメリット 側生地の収縮・しわ・色のにじみ、側生地の金粉、銀粉が剥がれ落ちたり、布目が広がり羽毛吹き出しの原因となることもある 水洗いと比較して羽毛の汚れは、落ちない上ふくらみの回復も期待できない。

    圧縮袋を使用して保管できますか?

    羽毛布団の保管には圧縮袋はお勧めできません。

    中に入っている水鳥の胸の毛や他の部分の毛が折れてしまい、元の柔らかさに戻らなくなってしまう恐れがあります。
    また、圧縮してしまうと、羽の芯となる部分がカバーに穴を開け、中から飛び出してくる恐れもあります。
    やむを得ず使用する際は、下記のことに注意してください。

    • ・圧縮袋メーカーの注意書きを良く読む
    • ・袋に入れる前によく乾燥させる
      (使用後の羽毛布団は多少なりとも汗を吸っていたり、ほこりを吸ったりしているため、不衛生なままの収納を避けるため)
    • ・空気は抜き過ぎず元の高さの1/4程度の圧縮を目安とする

    できる限り、羽毛への負担を減らすために上記限度は守るようにしてください。

    長期間(6か月以上)の保管は避ける
    圧縮期間が長くなれば長くなるほど、羽毛への負担は大きくなります。

    保管後、使用前に日干しをする
    日干しすることで、ある程度の羽毛の回復が見込めます。

    長期間の収納方法は?

    下記のことに注意して、保管しましょう。

    乾燥させる
    日干しなり布団乾燥機を使用するなどして、羽毛布団を十分に乾燥させましょう。また、乾燥後は通気性のある布団袋又は布に包んで保管しましょう。

    防虫剤を使う
    布団の中身の羽毛自体には製品化の工程で、殺虫・殺菌処理がしてありますので虫がわく心配はないのですが、湿度の高い押入れなどではダニが発生して布団の表面に付くことがあります。

    次のシーズンに使った時、布団の表面に付いたダニに刺されない為に無臭タイプの防虫剤を入れて置くことをお奨めします。

    押入れの上段に保管する
    押入れの上段は湿気が少ないので、よい品質を保つために押入れの上段に保管しましょう。また、羽毛がぺちゃんこにならないように、押入れに入っている物の一番上に保管することも重要です。